雪 森 の製作
地球上の生物や自然が長い時間をかけてつくりあげてきた目の前にある風景や景色。
日本は海に囲まれていたことが影響し、氷河期に消滅しなかった生物や植物、木々がある。
そのひとつとして樹々の種類が多い落葉広葉樹の森がある。
雪の森を歩いて滑り、冬の自然に触れてきた。
雪の森にスキーを履けば、草木は雪で隠れ傷つけることもなく、好きな場所を自由に選び進むことができる。
森は全ての生命体が多様に繋がっている協調の場所だ。
日本には世界に誇る美しい雪の森がある。
このことはあくまでも私の主観的な見方である。
その森を見つめることは人生のなかで本質的なことを訴えかけて来るのだ。
2020年2月、その森の本質を伝える表現として写真集 『雪 The Essence of the Winter Forest 森』 を発表した。
造本家も、実際にその目でそびえ立つ大木を見て、その森の空気を感じ取る。
また、紙の原料こそ木材そのものだ。
使用する紙は、カーボンオフセットの J-VER クレジット制度をいち早く取り入れた平和紙業のエコロジーペーパー 『ヴァークレイCoC』 を選択。
この用紙を使うことによって、王子製紙社有森での森林吸収源プロジェクトに貢献する仕組みができており、写真集を1000部製作することにより二酸化炭素排出量を1万1000kg削減、リセットすることに繋がる。
高品質な紙と高い印刷技術により、雪森の神秘性が浮き上がる。
森と紙と人の手の繋がりを感じてほしい。
渡辺 洋一 より 小冊子 雪 森 の ことば より抜粋
カバーは2種類より 選択できます。
もれなく 小冊子 雪 森 の ことば が付属されます。
『雪 The Essence of the Winter Forest 森』
渡辺洋一
造本:町口覚
Made in Hokkaido
B4変型120ページ
Left #1 Right #2
渡辺 洋一 YOICHI WATANABE
1966年生まれ、北海道ニセコ高原在住。ウパシプロダクション主宰。
スキーヤーとして雪国に暮らし、雪を求め世界を旅して写真を制作。
1990年代よりニセコの人々とパウダースノーを写真に収め、映像作品 『ruwe』 シリーズ、写真集 『NISEKO POWDER』 、専門誌や広告に発表。
同時に国内外のスキーシーンを撮影し写真集 『雪山を滑る人』 を発表。
近年は写真展 『白い森』 『後方羊蹄山を滑る』 写真集 『BROAD LEAF SNOW TREE』 など地元ニセコを題材とした作品を発表する。
雪国の風土をテーマに毎年発売される 『Stuben magazine』など、さまざまな表現方法で発信を続ける。
2020年12月 南魚沼 トミオカホワイト美術館 開館30周年記念 特別展 『雪森』 を開催。